「*** PC 覚え書 ***」

■MSIマザーボードのUEFIアップデート・UEFIの再設定手順 (私の覚え書) 蝶々アニメ


MSIマザーボードのUEFIアップデート・UEFIの再設定手順
※BIOS・UEFIの書き換えは、あくまでも自己責任でお願いします。

UEFI(Unified Extensible Firmware Interfac)については、Wikipediaなどを参照ください。
MSIの場合、P35(P35 Platinum)・P67・Z68チップ搭載マザーボードにこのUEFIが採用されています。
2007年にリリースされた「P35 Platinum」は別として、主にSandyBridge(開発コードネーム)と言われる
CPU(LGA1155)に対応したP67以降(2011年)、マザーボード各社とも本格的に採用されるようになりました。

MSIでは「P35 Platinum」でのUEFIの採用以来、UEFIを独自に『CLiCK BiOS』と呼んでいます。

間違いなく、今後このUEFIが主流になって行くと思われます。

今回は「Z68A-GD80」のUEFIアップデータ、バージョン7672vH2(正規公開版)を使ってのアップ作業の覚え書です。

MSI社製マザーボードのBIOSのバージョンアップ方法には現行(2011/8)では主に4通りの方法があります。

1.) MSIのUEFIに組み込まれたアップデートツール「MーFlash」でのアップデート。

2.) Windows上で動作するMSI独自のUEFI・ドライバ・ユーティリティーのアップデーター検索・
   アップデーターインストール支援ツール「MSI Live Update 5」でのアップデート。

3.) DOS起動化したUSBメモリなどによるアップデート。(DOS)
   
※1.USBメモリなどのDOS起動化には、「HP USB Disk Storage Format Tool」が便利。
   
※2.この際必要となるファイルは、COMMAND.COM、IO.SYS、MSDOS.SYS。ここからダウンロード
   ※手順は、ネット上に詳しく説明されておられる方がおられますので、検索してくださいませ。
    もしくは、私の稚拙ブログにもちょこっと説明していますので、参照くださいませ

4.) MSIのフォーラムで推奨されている「MSI Forum HQ USB Flashing Tool」によるアップデート。(DOS)


以下、
1.) MSIのUEFIに組み込まれたアップデートツール「MーFlash」でのアップデート。
   の作業の覚え書になります。

  ※こうして画像と文章で記すと手間なように見えますよねー。でも実際の作業自体は至って簡単!!です。

【注意】
 この作業での注意点。
 1.アップデート作業前に必ず「Load Optimized Defaults」(初期設定に戻す)を行う。
  ※「MーFlash」では、現行の設定値を保存する機能もありますので、作業前に保存する事を推奨します。
    この一手間で「MーFlash」でのエラーの確立は随分低減できると思います。


 2.使用するUSBメモリなどは「FATまたはFAT32」ファイルシステムでフォーマット。
 
 3.出来れば、キーボード・マウスのうちどちらかは、PS/2接続の物を使う。
  ※多くのUSBマウス・キーボード また 無線のマウス・キーボード でも問題はありませんが、
   一部のUSBマウス・キーボードで、UEFI上で動作しない物があります。


【参考】

※UEFI 設定画面の起動
PCを起動し、ロゴ画面が表示されている間に『Delete』キーを何度か押してください。

※UEFI 設定画面上でマウス操作が可能
UEFIは、以前のBIOSとは違い、MSIが「CLiCK BiOS」と呼ぶように、設定画面上でマウス操作が可能です。
 ※右クリックは「戻る」。

が、もちろん、キーボードでの操作もBIOS世代から操作法は引き継いでいます。
※私は、専ら キーボード派 です。

※キーボードでの操作

< ↑ > 前項目へ移動
< ↓ > 次項目へ移動
< ← > 左項目へ移動
< → > 右項目へ移動
< Enter > 項目を選択
< ESC > 前メニューに戻る
< + / PU > 数値を上げる
< −/ PD > 数値を下げる
< F10 > 設定変更を保存してBIOS 画面を終了

※UEFIの各設定値の再設定項目
UEFIの各設定値の再設定項目は大まかに下記の5項目です。(あくまでも私の基本設定です。)

■1.「Load Optimized Defaults」(初期設定に戻す)実行。
■2.SATAモードの設定
■3.オンボードGraphicsデバイスの設定
■4.CPUファンの管理設定
■5.起動ディスクの優先順位の変更
□6.メモリの各種設定(必須ではありません)


【ダウンロード サイト】
各マザーボードの最新のUEFIアップデーターは下記からダウンロードできます。
予め、ダウンロードしておいてくださいませ。
・Z68A-GD80 : http://www.msi.com/product/mb/Z68A-GD80--B3-.html#/?div=BIOS

 2011/10/3現在、「7672vH3」が最新となっています。
 このバージョンにアップし、最新の「Realtek High Definition Audio Driver」ドライバーにアップすると
 ユーティリティーソフトとして提供されている「THX TruStudio PRO」が正常に動作するようになりました。


【ベータ版】
また、Beta版は、MSI フォーラムにアップされています。
http://forum-en.msi.com/index.php?topic=148779.0

2011/10/3現在、ベータ版の最新は「v17.4b1」です。が正規版の「7672vH3」が一番安定していると思います。
※「7672vH2」から、私が6月にMSIさんにお願いしていた、「PCI-E X1」(「PCI-Eかけいち」などと呼ぶ人が多いです。1倍です)デバイス認識の不具合など幾つかの問題が修正されていました。
これで、「PCI-E X1」仕様の地デジチューナーカードやサウンドカードの増設もスロット位置を気にせず搭載できるようになりました。 (やっとやっと・・・。)「7672vH3」では「7672vH2」であった一部の不具合も修正されているようです。




■下準備

■USBメモリにアップデータをコピー

予めUSBメモリを「FAT32」でフォーマットしておく。

アップデータについて
MSIのダウンロードサイトよりダウンロードしたアップデータ内の「E7672IMS.H20」(7672vH2の場合)をUSBメモリにコピー。



アップデータの入ったUSBメモリをUSBポートにセットし、PCを起動してください。


■余談--バージョンを表す数字のルール
通常「E7672IMS..H20」の『H20』がバージョンになります。『7672I』はマザーボードの型式になります。
※また、『H21』・『H23』など末尾が「0」以外のものは、基本的にベータ(非公式)版になります。またこのベータ版のバージョンは『H21』・『H23』などは、変更点が集約されて『H20』などと末尾が「0」の正規版として公開されています。

このMSI社のUEFI(やBIOS)バージョンを表す数字のルールは、一概には言えませんが、現行、上記ルールでベータ版のリーク、正規版のリリースが行われています。

バージョンを表す数字の大きい「E7672IMS..H23」より「E7672IMS..H20」の方が新しいアップデータであるというルールで現行リリースされています。

ベータ版に関しては末尾の数字の大きい方が新しいアップデーターになっています。
※『H21』より『H23』の方が新しいベータ版データになります。

※現在の最新のベータ版のバージョンは、
「E7672IMS.H31」となっており、「E7672IMS..H20」以降最初のデータファイルとなっています。

■1.UEFI管理画面に入る

■1-1.UEFI管理画面に入る。

PC起動ボタンを押し、ロゴ画面が表示されたタイミングで「Delete」キーを押す。
※PC起動ボタンを押し、「Delete」キー連打でOK!




■1-2.UEFI管理トップ画面

UEFI管理トップ画面が表示されます。

※UEFIでは、通常マウス操作が可能です。

※私は、今までのBIOSでの癖なのか、気付けばキーボードでの操作になってしまいます。
特に設定値変更の際には【+】・【−】キーは便利だと思います。
とは言え、マウス・キーボードの併用操作が出来るようになった事は、便利だと思います。


■1-3.表示言語の変更

画面右上の『Language』をクリック!し、適宜変更。

BIOSに慣れておられる方は、英語表記の方が“直感的”かも知れません。
が、各設定項目の配置もBIOS世代から変更されていますので、またこのMSIのUEFI世代での「日本語」表記は程よく日本語に変換されていますので、わかり易いと思います。「日本語」に変更されても問題はないと思います。

以下、「日本語」表記での説明になります。

■2.初期設定に戻す

■2-1.「Load Optimized Defaults」-1
(初期設定値に戻す)

「UEFI管理トップ画面」『設定』をクリック!

 ↓

『設定』項目の画面に入ります。



■2-2.「Load Optimized Defaults」-2
    (初期設定値に戻す)

「UEFI管理トップ画面」『設定』
『保存して終了』をクリック!

 ↓

『保存して終了』項目の画面に入ります。



「UEFI管理トップ画面」→『設定』


■2-3..「Load Optimized Defaults」-3
    (初期設定値に戻す)

『保存して終了』項目の画面の

「初期設定に戻す」 項目を選択して、

ダブルクリック! または【Enter】キー


※バージョンアップ作業の前には必ず、この作業をします。

「UEFI管理トップ画面」→『設定』→『保存して終了』


■2-4..「Load Optimized Defaults」-4
    (初期設定値に戻す)

確認画面が表示されますので、『はい』を選択!

  

「初期設定に戻す」作業が終われば、
画面上を【右クリック】または【Esc】キー
「設定」画面に戻る。


「UEFI管理トップ画面」→『設定』

■3.MーFlash(バージョンアップツール)作業
※「MーFlash」での操作に関しては、メーカーの説明ページも参照くださいませ。

■3-1.MーFlashを使ってバージョンアップ-1

「設定画面」『MーFlash』をクリック!

  

『MーFlash画面』に入ります。


「UEFI管理トップ画面」→『設定』


■3-2.MーFlashを使ってバージョンアップ-2

『MーFlash画面』
「アップデートするBIOSファイルを選択してください」
を選択。
  
ダブルクリック! または【Enter】キー

※予めアップデータが入ったUSBメモリをセットした状態でこの作業を行ってくださいませ。

※この画面では、「現在の設定を保存」したり、「USBメモリ内の保存されたデーターやアップデーターでPCを起動」したりする操作ができます。

上記2の「Load Optimized Defaults」を行う前に、「現在の設定を保存」作業をすることをお勧めします。


「UEFI管理トップ画面」→『設定』→『MーFlash』



■3-3.MーFlashを使ってバージョンアップ-3

「アップデーターの格納されているデバイスの選択」画面が表示されます。

  

適宜選択し、ダブルクリック! または【Enter】キー




■3-4.MーFlashを使ってバージョンアップ-4


デバイスを正しく選択すると、格納されているアップデーターが表示されます。
  
アップデートするバージョンのデータファイルを選択し、ダブルクリック! または【Enter】キー



■3-5.MーFlashを使ってバージョンアップ-5

現行のUEFIのバージョンにもよりますが、自動でアップデート作業が開始されます。

※バージョンによっては、確認画面が表示される場合があります。適宜対応してくださいませ。
  
現行のUEFIのバージョンにもよりますが、アップデート作業後、自動的にPCが再起動します。


■3-6.MーFlashを使ってバージョンアップ-6

UEFIのバージョンの確認方法。

次回PC再起動時に、ロゴ画面が表示されたタイミングで
「Delete」キーを押し、UEFI管理画面に入る。
  
「UEFI管理トップ画面」
 →『設定』→『システムステータス』
と辿って確認。




※3-7.【注意】モニター出力の初期化

アップデート後の再起動に環境によりモニター画面になにも表示されない場合があります。
これは、アップデートに伴い、UEFIの各設定値が初期化され、モニター出力(オンチップグラフィックス)の設定も初期化されるためです。

別途グラフィックスボードを搭載しているか、いないかによって、アップデート(CMOSクリア後も同じ)後の「オンチップグラフィックス」項目の設定値の初期化が異なります。

モニター画面になにも表示されない状態ですと、この設定値の変更も出来ませんので、別途グラフィックスボードを搭載した状態で、[Virtu Technology]項目を有効にし、CPU内蔵のグラフィックス機能をメインでご使用されている場合(PC背面のI/Oポート部のモニター出力ポートからモニターに出力している場合--Virtuで言うところの「i-Mode」)、一旦PCをシャットダウンし、(電源ユニットをOFF)、モニタケーブルを別途PCI-Eスロットに搭載したグラフィックスボード部のポートに接続して、再度PCを起動してください。

※モニターによっては、モニター側の再設定が必要になるものもあります。多くの場合、モニターの電源を一度OFFにして、再度ONにする事で自動認識させることでOK!だと思います。

※基本的に「別途グラフィックスボードを搭載」している場合は、「グラフィックスボード」側がメインになるように初期化された設定値の状態になります。

「別途グラフィックスボード」を搭載していない場合は、大きな問題はないと思います。

このモニター出力、[Virtu Technology]の設定は下記の項目で設定できます。

「UEFI管理トップ画面」
 →「拡張項目」→「オンチップGraphicsデバイスの設定」




■4 .設定値の再設定
ここでは、基本的な設定値変更作業だけになります。
■1.「Load Optimized Defaults」(初期設定に戻す)実行。
■2.SATAモードの設定
■3.オンボードGraphicsデバイスの設定
■4.CPUファンの管理設定
■5.起動ディスクの優先順位の変更

■4-1初期設定値に戻す
[1.「Load Optimized Defaults」(初期設定に戻す)実行]

まず、初期設定値に戻します。

上記「■2.初期設定に戻す」の項を参照してください。

UEFI管理トップ画面から

『設定』→『保存して終了』→『初期設定に戻す』
 と辿って、  【Enter】キー


その後、『Ecs』キー、または右クリック!
二つ上の『設定』画面まで戻る。


■4-2.『拡張項目』の設定

 『拡張項目』内の
  ・SATAモードの設定
  ・オンボードGraphicsデバイスの設定
  ・CPUファンの管理設定


『設定』→『拡張項目』   【Enter】キー




■4-3.「オンボード機能」の設定
[2.SATAモードの設定]

『設定』→『拡張項目』→「オンボード機能」 

1.[SATA設定]項目の
 [SATAの動作モード] を 
    →【AHCI】モードに変更。


2.[External SATA 6GB/s 設定]項目の
 [External SATA 6GB/秒 コントローラ] を
    External SATA 6GB/秒 コントローラーモードを
    →【AHCI】モードに変更



■4-4.「オンボード機能」の設定
[3.SATAモードの設定]


右図のような設定値になります。

※あくまでも、これは基本です。

その後、『Ecs』キー、または右クリック!
二つ上の『拡張項目』設定画面まで戻る。



■4-5.「オンチップGraphicsデバイスの設定」
[3.オンチップGraphicsデバイスの設定]

『設定』→『拡張項目』
  →「オンチップGraphicsデバイスの設定」
 

この項目は、本当にご使用環境によって設定してくださいませ。

以下、CPU内蔵のグラフィックス機能+別途グラフィックスカード(外付け)を増設した場合を例にします。

簡単な用語説明になります。
[Virtu Technology]--仮想GPU機能の有効/無効 
[d-Mode]--外付けグラボ優先 [PEG]
[i-Mode]--CPU内蔵グラフィックス優先 [IGD]
[IGDマルチモニタ]--マルチモニタ機能の有効/無効

※[Virtu Technology]を有効にした場合、OS上で
 『Virtu Drivers』をインストールしていただく必要
 がございます。
 ※最新版は、こちらから

◆基本
・ゲーム主体でお使いの場合、[d-Mode]。
 ※モニターへの出力は外付けグラボから出力。

・それ以外は、[i-Mode]。
 ※モニターへの出力は、オンボードのI/Oポート部から
   出力。

※「モニター出力の初期化」の注意点については
 「3-7.【注意】モニター出力の初期化
 をご参照ください。

その後、『Ecs』キー、または右クリック!
二つ上の『拡張項目』設定画面まで戻る。



■4-6.「Hardwareモニタの設定」
[4.CPUファンの管理設定]

『設定』→『拡張項目』 →「Hardwareモニタ」 




■4-7.「Hardwareモニタの設定」
[4.CPUファンの管理設定]

『設定』→『拡張項目』 →「Hardwareモニタ」 

[CPU Smart Fanの設定]--40℃ or 45℃ でOK!?

[CPU ファン回転数の下限(%)を設定]
              -- 37.5% or 50% でOK!?

その後、『Ecs』キー、または右クリック!
二つ上の『設定』画面まで戻る。


■4-8.「オンボード機能」の設定
[5.起動ディスクの優先順位の変更]

『設定』→『ブート』





■4-9.「Boot Option Priorities」の設定
[5.起動ディスクの優先順位の変更]

『設定』→『ブート』

「Boot Option Priorities」項目で
CD/DVDを 最優先。
次に、Hard Disk(OSがインストールされている)

[1st Boot]CD/DVD : XXXXXXXXX
[2nd Boot]Hard Disk : XXXXXXXXX
[3rd Boot] 


『F10』キー、で、設定変更を保存してください。


■5 .メモリの各種設定(必須ではありません)

■5-1.「メモリの各種設定」

[6.メモリの各種設定]

『トップ画面』→『オーバーくロッキング』
 

※あくまでも、これは基本です。

その後、『Ecs』キー、または右クリック!
二つ上の『オンボード機能』画面まで戻る。



■5-1.「メモリの各種設定」

[6.メモリの各種設定]

この項目は、自己責任で、・・・、と言う事で。

通常、デフォルトで動作すると思います。



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